こんにちは!
今日は、個人のカフェが狙って行くべき「マーケットとの具体的な距離」について考えてみたいと思います。
前回のブログは、カフェ(飲食店)には大きく分けて「マーケットイン型」と「プロダクトアウト型」があるけど、駅前の好立地(マーケットが大きい)に出店するのは、個人店にとってかなりハードルが高いけど、人がいない場所でカフェやってもなかなかお客さんは来てくれないので、できれば、マーケットから比較的近い(ちょっと歩けば来店可能)くらいの場所にて、しっかりとしたプロダクト(商品、サービス、雰囲気、スタッフのキャラ)を持っての出店を目指しましょう!
というお話をしました。まぁ、当たり前っちゃー当たり前の話です。
さて、具体的にマーケットとの距離はどの程度が理想なのでしょうか?
大きいターミナル駅やいわゆる繁華街(お店がたくさん並んでいる)ではない、その他多数の住宅街について考えてみたいと思います。
もちろん、駅から1分以内に到着できるような場所はとても良いですが、
・その前に空き物件がある可能性が低い。
ですが、ずばり、カフェの単価や利用動機から考えると5分が限界です。それ以上はその駅を利用する大多数の方々にとっては「普段使いのお店」という認識ではなくなるでしょう。
だって、1時間の休憩があっても、往復10分以上かかるなら、残り50分になってしまい、休憩の10%以上を移動に使わなければならないのです。もっと近くの良い場所を探して利用した方が時間を有効利用している気持ちになりませんか?私ならそう考えてしまいそうです。
もちろん、おなじ5分でも駅を利用する方々の主要なルート(一番の近道)であり、かなりの人通りが見込める道沿いなら話は別です。そういう道はたいてい「商店街」という感じでお店が立ち並んでおり、駅付近ほどではないにしても、それなりのマーケットがあるのは想像できます。
逆に、駅から3分でも「メインストリート」ではない、付近にお店もあまりないような場所は、オープンしても気づいてもらいにくく、気にしてもらいにくく、利用してもらえない可能性が高いので、単純に距離だけの話でもないのですが、おなじ人通りがない立地条件にしても、やはりすぐ近くにマーケットがあるなら、来店への戦略もなにかしら立てられるかもしれませんね。
ちょっと話しが逸れましたが、今日みなさんに考えていただきたいのは、自分のお店での「滞在時間」や「客単価」と、「わざわざお店に行くためのお客さんのコスト(距離)」とのバランスについてです。
カフェという業態において考えるなら、商店街に面した立地で人通りも沢山あるような通りでも無い限り、マーケットとの距離は5分程度が限界であり、そのエリアの中で一等地ではないにしても、お店からの働きかけが近くのマーケットに届き、それを「認識」したお客さんがちょっと足を伸ばせば届く距離において、自分のお店の「最適な広さ(席数)」や家賃や、開業資金とのバランスをよくよく検討してくださいね。というところです。
さいわい、現代だといくらでもWebで「物件情報」の閲覧は可能です。そういったサイトに条件を登録しておけば、適した物件に空きが出た際に「お知らせ」してくれる機能も備わっています。
ですので、ぜひ、おおよそでOKなので、
と、簡単で良いので頭の中でシミュレーションしてみてください。
それが、開業計画(事業計画)を考える最初の1歩となり、カフェ開業を成功させる上で最も重要と言って良いポイントとなります。
それぞれやりたい「理想のお店」は違いますし、それは未来のオーナーさんの頭の中にしかないですし、実際のところ未来のカフェオーナーの頭の中にそんなに具体的なイメージがある訳でもない。場合も多いと思いますので、まずは物件情報からイメージをすこしずつ形作ってみてはいかがでしょうか?
駅からの距離は「5分以内」くらいで。